ジレッタント 彷徨と喜憂

物見遊山が好きです

YOKO ONO: MUSIC OF THE MIND Tate Modern

とタイトルにしたのだけれども、9月1日の会期終了までに、ロンドンに行く予定はない。 実は、外苑前のギャラリー360°で、ヨーコ・オノさんの誕生日2月18日を祝うためにファンの方々から画像やテキストなどを募集し、作品集として編集し、ご本人にプ…

2024年元旦 

ブログタイトル変えました

本日、ブログのタイトルを変えました。 開始してから13年が経ち、それなりに歳を取りました。 旧タイトル「知ったかジレッタントのお祭り」には、それなりの思い入れがありますが、そうも言っていられない年齢になり、思い切ってタイトルを変えました。 先日…

山下達郎 RCA /AIR アナログ

予約していた「FOR YOU」が届いたのはもう一月以上前のことだった。 リアルタイムで聴き始めたのは、前作の「RIDE ON TIME」から。 そこから遡って聴いたものだった。 (写真には写っていないが、リイッシュー第2弾目の「RIDE ON TIME」が手元にある) 5月…

メディアに載らない旅ルート

毎年何度も旅に出ているが、どういうわけか、その9割以上の行き先はこの土地になる。 中でも、これから書く観光スポット(というべきかどうか)は、 1キロ四方未満の狭い地域に収まっている。 とても不思議なことだ。 まず、このお寺を訪ねてみる。 山門を…

地つづきの輪郭    大小島真木 高嶋英男 伏木庸平 増子博子  セゾン現代美術館 そして堤清二さんのこと

今年2022年の6月に長野に小旅行をした時、セゾン現代美術館に立ち寄った。 当然だけれども、この展覧会の会期はとっくに過ぎている。 タイムリーな記事とはならなかったが、いつものように散漫に書き連ねるのではなく、書くべき何かが見つかったような…

小山敬三 浅間

この絵は、品川プリンスホテルの巨大壁画の下絵となったものらしい。 軽井沢プリンスホテルウエストのロビーに飾られている。 画家、小山敬三とその作品を知る人は珍しいらしく、写真を撮るときに奇異な目で見られた。 この絵の真下には、椅子が置いてあって…

竹内まりや そのファンであり続けること

1980年春 以前付き合いのあった音楽家に宛てた2019年元旦のメールには、竹内まりやへの尊敬の念が記されていた。 何気なく読み返した後、「もう3年が経ったのか」と思った。 2019年は、竹内まりやの40周年記念の年だった。 CD「Turntable」がリリ…

北欧家具talo 伊勢原店が閉店 移転へ

すでにHPに掲載されたので、話題にしても良いと思う。 移転の話は、3月初めに聞いた。 正直に言って驚いた。 最近では、お店に何回か通い、山口さんと話をしている。 今の場所に移転して10年経ったという。 移転先は、神奈川県の秦野市。すでにHPでも地図が…

Ennio Morricone を聴くなら

大作曲家のエンニオ・モリコーネは数多くの曲を生んでいる。 曲の好みは、人それぞれだと思うが、 ワンス・アポン・ア・タイム・イン・アメリカは たくさんの音楽家が演奏している。 この演奏は良い。ただそれだけしか表現しようがない。 向かって右側が、渡…

井の頭公園 写真家の生き方

かなり前のことなるが、東京・井の頭公園で毎週日曜日に露店が並んだ。 今でいうフリーマーケットとは違う。 使用済みのものの再利用・出品ではなく、手作りの品物を出品するという催しだった。その中にはもちろんリメイクもあった。 品物だけではなく、似顔…

Starckとペン

前々回の記事で書いたように、年末の大掃除で再発見したモノを紹介したい。 鉛筆とボールペン。 鉛筆の方は無印良品の製品のように見えるが、そうではない。 スターデザイナー、Philippe Starckが1998年にセブンイレブンのためにデザインした製品だ。 覚…

Lyle Maysが遺したもの

2回連続で音楽のことを書きたいと思う。 以前から書きたかったことだったが、もう片方で手掛けている音楽ブログは、インディペンデントに焦点を当てているので、正直なところ書きづらかった。 よくよく考えると、このブログに書くのは相応しいと思う。 20…

mona lisa Gary Peacock

筆者がファンだった、音楽家のゲイリー・ピーコックは一昨年亡くなってしまった。 一度だけライブを見に行ったことがある。1999年だったと記憶しているが、 会場はサントリーホールの小ホールだった。 ピアノトリオのライブで、ウッドベースがゲイリー・…

大掃除で見つけたもの① NORWEGIAN ICONS

年末に大掃除をした。流行(はやり)の断捨離とまではいかないが、 およそ20年ぶりに、不要なものを取捨選択した。 書類ケースや使わなくなったSDカードの中に、ずっと置きっ放しになっていた ものを見つけた。 見つかって良かった。危うく捨てるところだっ…

村井 啓哲 「LUX / MW」

早いもので、展覧会開催(於 外苑前ギャラリー360°)から1年半が経った。 すぐにブログに書く予定だったが、仕事が多忙だったこともあり、 手がけている音楽ブログともども、更新が滞ってしまった。 ロウソクの灯の揺らぎを音に変換して聴く、マルチプルの…

小杉武久展   ローレンス・ウェイナー逝去

昨日、外苑前のギャラリー360°に行ってきた。 コロナ禍の影響もあり、久々の展覧会が開催された。 2019年に逝去した小杉武久を偲ぶ展覧会が同年の夏に催された。 その時も見学しに行ったが、今回は3回忌を追悼する回顧展が開かれたので、駆けつけた。 …

11月初旬 秋深まる信州

11月の初旬に信州を一人旅した。 木立が秋色に色付いていた。 春から夏が良いと思っているが、秋も味わい深い趣がある。 ここは、私が20代の前半から通っている喫茶店のテラスだ。 オープン直後に通いだしたが、その頃はテラスが無かった。 独特の雰囲気から…

国分寺でんえん 展覧会

東京の国分寺市は、国分寺跡が発掘されて残されるほどの、その名の通り古い町だ。 駅周辺の市街地は以前、そうした町にふさわしい店が並んでおり、よく訪ねたものだった。 バー、喫茶店、古本屋、中古レコード店、ライブハウス、雑貨店等々。 作家の椎名誠作…

MMoP

長野県御代田町の旧メルシャン美術館の跡地では、大手ストックフォト、amanaの主宰で2018年、2019年夏季に写真展覧会”photo miyota”が開かれた。 確か2019年だったと記憶しているが、amanaと御代田町との間で協定が結ばれ、跡地に写真ミュージアムが開館する…

photo komoro 2021 浅間国際フォトフェスティバル

大手ストックフォトのamanaが主宰している、浅間国際フェスティバルは2018年にスタートした。 2018年と2019年は、長野県御代田町で開催され、コロナ禍にあった2020年は休止となった。そして、ことし2021年は、同県の小諸市で開催された。 直前の記事は、編集…

photo miyota 2018 浅間国際写真フェスティバル2018年

2018年に他のブログで書いたものを編集整理して掲載する。 Plus Agnes Varda & JR chad mooreの写真。 いずれの写真も、2018年の9月まで長野県御代田町の旧メルシャン美術館跡地で行われていた写真展のものだ。写真展は、ストックフォト大手のアマナが運…

はりこし亭 長野県小諸市

信濃の小諸には毎年のように行っている。 しかし、まだ町の端から端まで探索したわけではない。 そういう意味では未開の地と言えなくもない。 小諸は、浅間山の麓のなだらかな傾斜にある城下町。 お城が傾斜の最下方にあり、その上に城下町がある。これは日…

Life in Art Auction @IDEE TOKYO

先週、行きつけの本屋に行ってきたら、ブルータスの新刊号が並んでいた。 タイトルを見たら、農業の特集だった。 品薄になっていて、もう少しで完売になりそうな勢いだった。 最近は、モノを特集した号がほとんどないように思うが、モノを扱うカタログ的な他…

初めてのシャンデリア

ネットで一目惚れして購入したシャンデリア。 写真で見ると、その存在感から、とても大きな印象を受ける。しかし、実物を見てみると、ちょうど良いこじんまりとした大きさだった。 フランスからの輸入物だそうだ。 それはともかく、部屋に合うのかが心配だっ…

某所 訪問記

知る人ぞ知る存在の某所に行ってきた。 知人のFさんの付き添いで、いろいろと興味深い場面に遭遇することができた。 一階は、工房とストックルームで、二階が展示ルームになっている。 これだけたくさんの名作家具が集った空間に入ったのは、生まれて初めて…

ゲルハルト・リヒター Gerhard Richter 於 ボヘミアンズギルド

Cage P19シリーズ Flowシリーズ 神保町にはアートを生業とする店が少なくない。 夏目書房もそうした店のひとつだ。 アート関連の古本屋が本業だが、絵画やアート作品も多く扱っている。 一昨年まで、近くの別のビルにあったギャラリー「ボヘミアンズギルド」…

坂本龍一 弦楽5重奏

少し古い話になる。 一昨年2019年8月7日に岩手県の陸前高田市を仕事で訪れた。 陸前高田には、東北大震災の発災で津波が襲った時に、流されずに残った松の木がある。 最寄駅から乗ったバスの窓から、終着に近くなった頃に見ることができた。 震災直後に「…

掘り出し物 個人輸入 Alva Aalto Model 2 arm chair

アアルト は、共同創業者だったアルテック以外のメーカーでも製品を発表している。 この椅子は、Model 2と言われる製品で、10年ほど前にアルテックから復刻版が発表された。 これは、1930年代のもので、座面は張り替えられていると思う。メーカーは、フィン…

掘り出し物 個人輸入 Bruno Mathsson Berit Table

これも北欧のオークションで手に入れたプロダクト。Bruno Mathssonがデザインした、 バタフライテーブル「Berit」。メープル突き板合板で、驚くほど軽い。車輪の滑りは良く軽快に移動する。ただ、フローリングにゴム特有の跡が付くのが玉に瑕。 Mathsson Int…