知ったかジレッタントのお祭り

ときに偉そうに、ときに悲しげにカルチャーを綴ります

珈琲美学 それに小石原焼

もう何年になるだろうか。 家の近所にあった、珈琲美学に通ったのは。 学芸大学駅の近くにある、珈琲美学は、そのお店の姉妹店と聞いていた。 珈琲美学というのは、浅煎りを専門にするコーヒー専門学校が暖簾分けした工房を指すそうだ。 この場所(写真参照…

某氏のオフィス

某氏の部屋です。 いつものままの、飾り気ない姿らしい。 デジカメが壊れており、スマホで撮ったので、あまりよく撮れませんでした。 蚤の市やネット、それに平塚のショップ「TALO」で購入したものの数々。 「TALOは平塚に越す前から通っていた」と某氏。 ラ…

川内倫子と広告写真

Ginzaの中綴じにあった、川内倫子の写真がとてもインパクトがあった。 ファイスブックのGINZAの公式ページにあったのを上に貼ったのだけれども、彼女の写真の良さがまったく出ていないので、どこがすごいのかをわかってもらうのは難しいと思う。 端的に言う…

尾崎豊の太陽の破片

youtu.be 昨日、テレビで尾崎豊の「太陽の破片」の映像が流れた。 1988年に「夜のヒットスタジオ」に出演したときの演奏のほんの数秒のシーンだった。 私はこの日、偶然にも番組を見ていた。 今から25年前、私が24歳のころだった。 尾崎豊を初めて知った瞬間…

洋服のことなど⑤

最初の話に戻りたいが、もうこれで十分だと思う。 今回の話題に関して言えば、何が重要で何を話すべきかというのは、本当は真に意味があることではない。 アメリカンカジュアルウェアの変遷があり、現在の状況がある。それで十分なのだ。 今書いたことは、表…

洋服のことなど④

大学4年の終わりの長期休み、つまり1987年に、アメリカ旅行に行くことになった。 グレイハウンドで西海岸から東海岸に抜ける計画を立てた。 さてアメリカだ。 この旅行には、いくつかの目的があった。 だが、ひとことで言うならば、アメリカを一回見たかっ…

洋服のことなど③

ドレッシーな服ならば、ビームス、ミウラ&サンズ、シップス。カジュアルな服ならば、バックドロップ、レッドウッド、サンタモニカ。扱う店は限られていたが、アメリカ衣料の良品を多くそろえていた。 1980年代前後になると、サーフィンブームが訪れ、サーフ…

洋服のことなど②

00年の中盤にかけて、日本のカジュアル衣料業界の周辺で変化があったことは、カルチャー関連のメディアに詳しい。 雑誌「PEN」は、確か2006年だったと思うが、日本製のファッション衣料を特集した。 日本製のファッション衣料が、ヨーロッパの見本市で、品質…

洋服のことなど①

本質を理解できないひとたちには、何を言っても無駄であろう。 彼らは、本能のおもむくままに扇動する。ひたすら情緒的であり、もっぱら劣情に支配される民である。 物欲に支配され、どうしてよいか分からずに右往左往する。 物の背後に潜む、精神性や歴史を…

オードリーヘップバーン

数年前にアメリカの雑誌に載っていた(LIFEだったと思う)1枚の写真は、表現しようのないものだった。 これが、その写真だ。 ハリウッドスター2人(オードリー・ヘップバーン&フレッド・アステア)のスナップ。パリの恋人(Funny Face)のリハーサルと思し…

スカンジナビアデザインのこと⑧

スウェーデンの家具のことについても書かなければならないと思っていた。 最初に買った北欧のイージーチェアは、ブルーノ・マトソンのミナだった。新宿にあるビームスJapanで購入した。1998年の秋だった。 ただ、このプロダクツの良さが分かったのは、つい最…

スカンジナビアデザインのこと⑦

ウェグナーは偉大なスネーカーマスターであり、偉大な家具デザイナーであり、建築家である。 私は彼を尊敬している。 1997年当時、ウェグナーは存命で各工房に通っており精力的に仕事をしていたと聞いていた。だが、日本では当時は、未だ「偉大な存在」では…

スカンジナビアデザインのこと⑤

今日はずっと、モダニズムのデザインの特徴って何だろうか?と考えていた。 スカンジナビアデザインを考えるうえで避けて通れない要素だと思うからだ。 単なる脱線か、もしかするとそうかも知れない。 すでに言い尽くされているコルビュジエとミースについて…

スカンジナビアデザインのこと④

1998年に仕事の関係で渡欧が決まり、中央ヨーロッパに行くことになった。 6月のことだった。 ドイツ、スイス、フランス、オランダを周ったのだが、ドイツのハノーバーを訪問した時に転機が訪れた。 同行したクライアントとともに、ハノーバーの総合エネルギ…

スカンジナビアデザインのこと③

スカンジナビアのプロダクツがある店にはよく通った。 ビームスの玉川高島屋店にも行った。ここは店内の内装が変わっていて、オープンなスペースの、一段高い場所に独立したデザインプロダクツのコーナーを設けていた。 新宿店とは若干品ぞろえが異なってい…

スカンジナビアデザインのこと②

それで、無意識のうちにモダンデザインの家具を探すようになった。当然のことながら、今までの古典的な家具を売り払うことを決めていた。 1997年から、インテリア家具を扱う店をいろいろと回るようになったんだ。 新宿にビームスジャパンが出来たのはこの年…

スカンジナビアデザインのこと

「昔はこうだった、ああだった」と言った時から、すべての終わりが始まると考えているから、昔を振り返って語るのは嫌なんだ。 でも最近方々で、無理解から来る誤解が生じてしまって、本当に辟易することが多くなった。 だから、初めてスカンジナビアデザイ…

茶房・読書の森

昨年の夏に初めて訪ねた長野県の小諸市にある喫茶店。 小諸城址から、坂を下って橋を渡る。 山を越えると、目の前に広がる丘を通る一本の道がある。 両端は、草原(だったと思う)。 この道を抜けると一軒家が見えてくる。 最初は、革マルの根城かと思い(笑…

UTAU 大貫妙子×坂本龍一 その2

大貫妙子が「cliche」を出した1982年、私はまだ18歳だった。 レコードしかなかったときで、1000回くらい聴いたほどの愛聴盤だった。 なかでも好きだった曲が、「風の道」と「夏色の服」だった。 とにかく大貫妙子の歌声は素晴らしかった。 今でもときどき聴…

UTAU 大貫妙子×坂本龍一

先月に発売すると知って、ものすごく楽しみにしていたアルバム。久々に発売を心待ちにするポップスのCDだった。 発売当日の午前に購入し、午後は3時間ほど聴き込んだ。2枚組とはいえ、ジャズや即興意外で3時間聴き込んだのは20年ぶりくらいではないだろうか…

小山敬三

カテゴリをアートにしちゃったんだけれど、小山敬三って「アート」の範囲なんだろうか、と考えたが、そもそもカテゴリーを芸術とやっちゃうと仰山なんだ。 まあ、それは置いといて。 紅浅間、いいよね。小山画伯の。 最初に見たのは、15年くらい前だったか、…

ナイン

最近は、妻の趣味に合うような映画を借りてきては、見ている。 今見ているのは、ナイン。 一人では、絶対に見ないような映画。 これ見るならば、もう一回「副王家の一族」を見たいし、「カチンの森」を途中で妻に遮られたので、カチンの森も見たい。 それは…

おことわり

「ミーハー」という言葉を、西洋の言語に翻訳するのに、いろいろあったみたいだ。 かつて来日中のブルーノ・タウトが日光東照宮を見て、「キッチュ」と表現したため、反発した日本国内の勢力があったという。 確かに、広辞苑などをみると、「キッチュ」の意…

Soren Hansen

Soren HansenのCanada Chair。 Soren Hansenは、デンマークの世界的な家具メーカー、Fritz Hansenの元社長(1955年-1975年)。指物技術士の資格を持っている、職人的なデザイナーだった。 以上は、織田憲嗣著の「デンマークの椅子」(光琳社出版・初版)から…

Kitka design Toronto

一昨年だったか? Yngve EkstromのArka chairを検索していたら、このブログを偶然発見した。 Kitka design Tronto JohnとJuliの若い男女二人がやっているブログ。 毎日見ている。 北米の白人たちがどのように北欧デザインを見ているかは、大いに興味があるん…

ユーミン再生プロジェクト

BS-hi「生誕200年 みんなのショパン」 前の記事で、続けて書こうと思ったのだけれど、あの流れでは、さすがに顰蹙(ひんしゅく)を買ってしまう。 でもやっぱり書きたい、ユーミンのこと。 番組中に、松任谷由実が録画インタビューで出ていて、ショパンの楽…

山本貴志 児玉桃

少し前のことになるけれど、10月31日に放送されたBS-Hiの「生誕200年 みんなのショパン」を途中から見た。 登場した、すべてのピアニストは素晴らしい演奏を聴かせてくれたけれど、私の中では、「ノクターン嬰ハ短調」を演奏した山本貴志が一番印象に残った…