早いもので、展覧会開催(於 外苑前ギャラリー360°)から1年半が経った。
すぐにブログに書く予定だったが、仕事が多忙だったこともあり、
手がけている音楽ブログともども、更新が滞ってしまった。
ロウソクの灯の揺らぎを音に変換して聴く、マルチプルのお披露目だった。
より簡略化したマルチプル作品はすでに発表されている。
村井氏は、電子回路/機器の反制御的操作によるサウンドパフォーマンスを行うほか、視覚的な作品も発表している、美術家・音楽家。
7月8日〜 11日の期間中は、村井氏が常駐して作品の説明を行ない、来廊者一人ひとりが視聴する機会を得た。
ロウソクの炎が、電子変換されて、サウンドとして再現される。
微音の電子音が、視聴者の耳をそばだてる。
そのうち、まるで永遠に続くかのような気持ちになる。
しかし、それは錯覚だと知る。
およそ10分間で炎は燃え尽きた。
微音と混濁とした視覚に満たされた空間は、強烈な印象を与えるものだった。
マルセル・デュシャンの目指した偶然性と氏のマルチプル作品との関係性を問う質問には否定的だった。
代わりに、ジョン・ケージとの親和性を語った。
この後、下落合のSOUPで、ライブイベントが行われたという。