年末に大掃除をした。流行(はやり)の断捨離とまではいかないが、
およそ20年ぶりに、不要なものを取捨選択した。
書類ケースや使わなくなったSDカードの中に、ずっと置きっ放しになっていた
ものを見つけた。
見つかって良かった。危うく捨てるところだった。
ブログのネタが尽きたわけではないが、大掃除中に再発見したものをしばらく
取り上げて見たいと思う。
まずはSDカードに入っていた画像。衣装ケースに眠っていた、これに関連する品物をお見せしたい。
画像の撮影日の日付は2013年7月7日となっているから、8年6ヶ月前になる。
以下は、代官山のヒルサイドテラスのギャラリーで”NORWEGIAN ICONS”という催しが開かれた際に撮影した画像。
1940年代~1975年代のノルウェーデザインのアイテムが展示され、ノルウェーの著名デザイナー・作家を紹介する展覧会だった。家具や器、アート作品など100点ほどが展示された。
ノルウエーで2万人を動員した後、東京で開催され、この後、ニューヨークに巡回されたという。
基本的に撮影はOKだったが、今考えるともっと撮っておけば良かったと後悔している。
3枚目は、ムンクだったと記憶している。
ノルウエーのコーヒーショップの東京ブランチ、”FUGLEN TOKYO”が店内でこの催しを告知していた。渋谷の富ヶ谷にオープンして数年経った時だった。今、このお店は混んでいて座れないことが多いが、開店当時は客がほとんどいなかったので、よく通った。
FUGLENは”NORWEGIAN ICONS”の主催者のひとつ。
5年ほど前に行ったときに、この店の並びに、古民家を改装したノルウエービンテージ家具店が開業していたことを思い出した。
北海に油田が発見されて国が潤ったため、却って、他のスカンジナビア諸国に比べて、デザイン・意匠に力を入れて国力を増大させる必要性がなかったと島崎信氏(北欧デザインのパイオニア)は、「ノルウエーのデザイン」で記している。
2000年代に入って、ノルウエーのデザインが躍進し、NORWEGIAN ICONSの開催に至ったと解釈して良さそうだ。
同じくらいに、ノルウエーの音楽、敢えて言えば、ジャズフォーマットに少し寄った即興音楽が、世界的に流行した。
まあ、流行したと言っても、ヒットチャートなどにランクインするというものではない。
音楽雑誌で取り上げられたり、業界で話題となったり、といった具合だった。
このブログを書いている間に聴いていた音楽は、
Christian Wallumrod Ensemble "The Zoo is Far"
Susanna and Ensemble neoN "The Forester"。
どちらもノルウエーの音楽家のCDだ。
派手さはないが、良い音楽だ。アンサンブルとある通り、室内楽的な要素が強い。
上のトートバッグが、NORWEGIAN ICONSの会場で販売していたアイテム。
未使用だが、収納の仕方が悪くクシャクシャになってしまった。
でも、OSLO、TOKYO、NEW YORKって並び、良いと思いませんか。
2010年代後半から、この組み合わせは想像できなくなっているような気がする。