先週、行きつけの本屋に行ってきたら、ブルータスの新刊号が並んでいた。
タイトルを見たら、農業の特集だった。
品薄になっていて、もう少しで完売になりそうな勢いだった。
最近は、モノを特集した号がほとんどないように思うが、モノを扱うカタログ的な他誌に譲っているのかなと感じた。
しかし、驚いた。
まあ、それはさておき、個人ブログは売り上げのことは考えなくても良いので、
自分の好きな時に好きな事柄を取り上げれば良いから本当に楽だと思う。
アフィリエイトをたくさんやっていたら話は別なんだろうけれど。
前書きが長くなったけれど、8月10日に出張するために、東京駅に行ったら、
時間があったので、イデーに寄って見た。
イデーは、黒崎さんが株を無印に売却しているため、90年代後半に南青山に旗艦店をオープンした華やかりしころの面影はないが、東京駅構内グランスタにある店を見る限りは、なかなか面白い展開だと思っている。
ちょうど、この日は、オークションを開催していた。
アーティストやクリエイター、ショップ経営者など、マガジンハウスなどの媒体で度々取り上げられている人たちが持ち寄った逸品をオークション形式で販売する試みだが、
強者だけあって、一般的なオークションとは趣を異にした品の数々に出会えた。
50人以上が出品している催し。中目黒のマイスターにいた、中原慎一郎氏(Landscape Products創業者)や郷古隆洋氏(Swimsuit Departmentオーナー)など、ブルータスで馴染みのある人たちも出品していた。
都合2回に分けて開かれたうち、前半の分を見学した。店舗の奥に細長いギャラリーがあり、そこで品物が陳列されていた。
お目当は、北欧家具taloの山口太郎氏、Roundaboutの小林和人氏、ビームス の南雲浩二郎氏。
南雲氏の出品物は写真集だったため、写真を撮るのは野暮だと思いシャッターは押していない。
山口氏の出品物は、alva aaltoの椅子、artek69だった。
白色ペインティングしてある古いもので、記憶が確かならば、座面の接合に特徴があった品物だったと思う。アアルトの作品は時代ごとの微妙な違いを味わうのは容易ではない。山口氏が出品する69ならば、その中でも由有り気のものだと思う。
座面がオリジナルかどうかは覚えていないが、良い色味だ。
次が小林氏の出品物。
この品々は、吉祥寺にあったころのラウンダバウトで展示されていたものと見紛うばかりだが、小林氏は、このラインアップを2000年代初頭から揃えていた、この筋のパイオニア。
しかし、これって、マルセル・デシャンや、マン・レイの作品(もちろんオリジナルではなく復刻版)のような感じだ。まるでセゾン現代美術館にいるような気持ちになった。
吉祥寺店オープンの頃から通っていた。最初のころはお客さんがいなくて、店頭で長話をする機会が何度もあったのを思い出した。まだ代々木上原の新店舗(といってもすでに何年も経っているが)には行っていないので、いつか行って見たいと思っている。