昨日、テレビで尾崎豊の「太陽の破片」の映像が流れた。
1988年に「夜のヒットスタジオ」に出演したときの演奏のほんの数秒のシーンだった。
私はこの日、偶然にも番組を見ていた。
今から25年前、私が24歳のころだった。
尾崎豊を初めて知った瞬間だった。
そのころは、毎日ジャズばかり聴いていた私にとっても
この歌は衝撃的だった。
覚せい剤取締違反で逮捕された翌年、再起をかけた曲だったという。
彼の生涯においては、ただ唯一のテレビ出演だった。
その4年後の1992年、路上で刺殺されて帰らぬ人となった。
「太陽の破片」は、生涯に作った最後の曲となった。
編曲を担当したのは本多俊之で、自らソプラノサックスを吹いている。
ジャズのミュージシャンとしては、ポップスにおける歴史的遺産という意味では、菊地成孔をしのぐ実績を残したと思う。