ジレッタント 彷徨と喜憂

物見遊山が好きです

おことわり

「ミーハー」という言葉を、西洋の言語に翻訳するのに、いろいろあったみたいだ。

 

かつて来日中のブルーノ・タウト日光東照宮を見て、「キッチュ」と表現したため、反発した日本国内の勢力があったという。

 

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確かに、広辞苑などをみると、「キッチュ」の意味は、「いかもの」とされているため、ネガティブな表現がするよね。

 

でも、タウトが活躍した1930年代はともかく、現代では、「キッチュ」という言葉は、現代アートやファッションなどカルチャーの評論などに用いられており、100%マイナスイメージはないんだよ。

 

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「ミーハー」という言葉も、昔は「ミーちゃん、ハーちゃん」と言う差別的な用語だったけれど、今は違うよね。

 

すでに、使われていない言葉というか、死語に近い。

 

それでも、というかだからこそ「知的ミーハー」という言い回しをしたり、「音楽的にはミーハー」という風に使ったりする。これが本当のところだよ。

 

オレの中では、「ミーハー」=「オープンマインド」という意味なんだ。

 

例えば、武満徹は、フュージョンやロック、ポップス、民族音楽などのヘビーリスナーだったことは、ファンの間で知られていることだけど、オレから言わせると、その姿勢は、「ミーハー」だ。

 

武満徹=ミーハー。

 

要するにこういうこと。分かった?