知ったかジレッタントのお祭り

ときに偉そうに、ときに悲しげにカルチャーを綴ります

山本貴志 児玉桃

少し前のことになるけれど、10月31日に放送されたBS-Hiの「生誕200年 みんなのショパン」を途中から見た。

 

登場した、すべてのピアニストは素晴らしい演奏を聴かせてくれたけれど、私の中では、「ノクターン嬰ハ短調」を演奏した山本貴志が一番印象に残った。

 

魂が籠っている音だと思った。

 

私には、クラッシック音楽家の知識は大してないので、Wikiで調べたら

 

「第15回ショパン国際コンクールはインターネットにより初めて生中継されたことでも注目を集めた。山本の本選での協奏曲の演奏においては、最後の音が終わらない内に会場の聴衆から拍手が巻き起こり、演奏終了後スタンディングオベーションが長く続いたが、聴衆からこのような熱狂的な賞賛を受けたのはポーランド出身の優勝者ブレハッチと山本だけだった。」

 

とあった。

 

そうだったのか!

 

 

 

4~5年ほど前だったか、池辺晋一郎が司会をしていたころの「N響アワー」で、ピアノ協奏曲第1番第3楽章の録画演奏がかかった時があった。この時のピアニストは、ピアノの独奏に入るあの有名なメロディを弾く時に、休符がとても長く、むしろ弾いていない時間が多かった。

 

弾いていないピアノ。

私はその音の真髄を探ろうとして、夢中で聞き入った。

 

あとで、何人もの西洋人の音楽家の演奏をCDなどで確認したが、あんなに休符の長い演奏は皆無だった。事前の音あわせで指揮者の合意が得られたのか、オーケストラとの呼吸がずれることなく、滞りなく演奏が進んだ。

 

ピアニストは、児玉桃だった。

 

彼女のことも知らなくて、あとでネットで調べたら、フランスでショパンを演奏したときに、熱狂的なスダンディングオベーションを受けたと書いてあった。

 

あの休符は、クラッシックの専門家が聴くと、どんな風に感じるんだろうか?