ジレッタント 彷徨と喜憂

物見遊山が好きです

音楽

山下達郎 RCA /AIR アナログ

予約していた「FOR YOU」が届いたのはもう一月以上前のことだった。 リアルタイムで聴き始めたのは、前作の「RIDE ON TIME」から。 そこから遡って聴いたものだった。 (写真には写っていないが、リイッシュー第2弾目の「RIDE ON TIME」が手元にある) 5月…

竹内まりや そのファンであり続けること

1980年春 以前付き合いのあった音楽家に宛てた2019年元旦のメールには、竹内まりやへの尊敬の念が記されていた。 何気なく読み返した後、「もう3年が経ったのか」と思った。 2019年は、竹内まりやの40周年記念の年だった。 CD「Turntable」がリリ…

Ennio Morricone を聴くなら

大作曲家のエンニオ・モリコーネは数多くの曲を生んでいる。 曲の好みは、人それぞれだと思うが、 ワンス・アポン・ア・タイム・イン・アメリカは たくさんの音楽家が演奏している。 この演奏は良い。ただそれだけしか表現しようがない。 向かって右側が、渡…

Lyle Maysが遺したもの

2回連続で音楽のことを書きたいと思う。 以前から書きたかったことだったが、もう片方で手掛けている音楽ブログは、インディペンデントに焦点を当てているので、正直なところ書きづらかった。 よくよく考えると、このブログに書くのは相応しいと思う。 20…

mona lisa Gary Peacock

筆者がファンだった、音楽家のゲイリー・ピーコックは一昨年亡くなってしまった。 一度だけライブを見に行ったことがある。1999年だったと記憶しているが、 会場はサントリーホールの小ホールだった。 ピアノトリオのライブで、ウッドベースがゲイリー・…

坂本龍一 弦楽5重奏

少し古い話になる。 一昨年2019年8月7日に岩手県の陸前高田市を仕事で訪れた。 陸前高田には、東北大震災の発災で津波が襲った時に、流されずに残った松の木がある。 最寄駅から乗ったバスの窓から、終着に近くなった頃に見ることができた。 震災直後に「…

尾崎豊の太陽の破片

youtu.be 昨日、テレビで尾崎豊の「太陽の破片」の映像が流れた。 1988年に「夜のヒットスタジオ」に出演したときの演奏のほんの数秒のシーンだった。 私はこの日、偶然にも番組を見ていた。 今から25年前、私が24歳のころだった。 尾崎豊を初めて知った瞬間…

UTAU 大貫妙子×坂本龍一 その2

大貫妙子が「cliche」を出した1982年、私はまだ18歳だった。 レコードしかなかったときで、1000回くらい聴いたほどの愛聴盤だった。 なかでも好きだった曲が、「風の道」と「夏色の服」だった。 とにかく大貫妙子の歌声は素晴らしかった。 今でもときどき聴…

UTAU 大貫妙子×坂本龍一

先月に発売すると知って、ものすごく楽しみにしていたアルバム。久々に発売を心待ちにするポップスのCDだった。 発売当日の午前に購入し、午後は3時間ほど聴き込んだ。2枚組とはいえ、ジャズや即興意外で3時間聴き込んだのは20年ぶりくらいではないだろうか…

ユーミン再生プロジェクト

BS-hi「生誕200年 みんなのショパン」 前の記事で、続けて書こうと思ったのだけれど、あの流れでは、さすがに顰蹙(ひんしゅく)を買ってしまう。 でもやっぱり書きたい、ユーミンのこと。 番組中に、松任谷由実が録画インタビューで出ていて、ショパンの楽…

山本貴志 児玉桃

少し前のことになるけれど、10月31日に放送されたBS-Hiの「生誕200年 みんなのショパン」を途中から見た。 登場した、すべてのピアニストは素晴らしい演奏を聴かせてくれたけれど、私の中では、「ノクターン嬰ハ短調」を演奏した山本貴志が一番印象に残った…